TeO2基質
説明
TeO2 結晶は、高い品質係数を持つ音響光学材料の一種です。優れた複屈折性と旋光性を持ち、[110]方向に伝播する音の速度が遅いため、音の伝播速度が遅くなります。TeO2 単結晶で作られた音響光学素子の分解能が同じ口径で 1 桁向上できれば、応答速度は速く、駆動電力は小さく、回折効率は高く、性能は安定して信頼性があります。 。
プロパティ
| 密度（g/cm3） | 6 |
| 融点（℃） | 733 |
| 硬度（モー） | 4 |
| 色 | 透明度/無色 |
| クラリティウェーブ（mm） | 0.33～5.0 |
| Light Transmittance@632.8nm | >70% |
| Refraction@632.8nm | いいえ =2.411 いいえ = 2.258 |
| 熱伝導率 （mW/cm・℃） | 30 |
TeO2 基質の定義
TeO2 (二酸化テルル) 基板とは、光学、オプトエレクトロニクス、音響を含むさまざまな用途で一般的に使用される結晶材料を指します。TeO2 基質に関する重要なポイントをいくつか示します。
1. 結晶構造：TeO2 は正方晶系の結晶構造をしており、テルル原子と酸素原子が三次元格子状に配列しています。斜方晶系に属します。
2. 音響光学特性：TeO2 は優れた音響光学特性で知られており、変調器、偏向器、チューナブルフィルターなどの音響光学デバイスに適しています。音波が TeO2 結晶を通過すると、屈折率が変化し、それを通過する光の経路が変更または制御されます。
3. 幅広い透明度：TeO2 は近紫外 (UV) から中赤外 (IR) 領域まで幅広い透明度を持っています。約0.35μmから5μmまでの光を透過できるため、さまざまな光学デバイスや用途に使用できます。
4. 高い音速: TeO2 は高い音速を持っており、結晶を通して音波を効率的に伝播させることができます。この特性は、応答時間が速い高性能音響光学デバイスを実現するために重要です。
5. 非線形光学特性: TeO2 は弱いながらも顕著な非線形光学特性を示します。新しい周波数を生成したり、非線形相互作用を通じて入射光の特性を変更したりできます。この特性は、波長変換や周波数 2 倍化の用途に使用されています。
6. 熱力学的特性: TeO2 は優れた熱安定性と機械的強度を備えているため、広い温度範囲にわたってその特性を維持し、大きな変形や劣化を起こすことなく機械的応力に耐えることができます。これにより、高出力の音響光学デバイスに適しています。
7. 化学的安定性: TeO2 は化学的に安定しており、一般的な溶媒や酸に対して耐性があり、さまざまな動作条件や環境下での耐久性と信頼性が保証されます。
TeO2 基板は、音響光学変調器、偏向器、同調可能フィルター、光スイッチ、周波数シフター、レーザー ビーム ステアリング システムなどの用途に広く使用されています。優れた音響光学特性と非線形光学特性、広い透明度範囲、優れた熱安定性と機械安定性、耐薬品性を兼ね備えており、光学およびオプトエレクトロニクスにおいて多用途な材料となっています。
